日本に住んでいればかならず「畳」に触れる機会はやってきます。

 

自宅には和室がないよ、という方もいらっしゃると思いますが、小さい頃に訪れた祖父母のお家、初めてお寺の中に入った時の大広間、地域の自治会館など様々な所に使われています。

そして、「畳」は日本人が懐かしく感じるような安心感を与えてくれる伝統文化の一つです。

 

そんな「畳」の上で温まりたいという方のために「畳の床暖房」についてご紹介します。

床暖房というとフローリングのイメージが強いと思いますが、畳の床暖房もあるのです。

 

畳の床暖房

畳の下に床暖房を入れることは出来ます。

床暖房専用の薄い畳を使ったり、畳の部屋でも使える床暖房システムを採用すれば可能です。

 

ですが、畳は「断熱性と保温性」が高いので室内の暖かさを逃がさない分、逆に熱を通しにくいといった特性があります。

そのため一般的には「フローリングのほうが室内を早く温めることができる」ということはまず知っておいてください。

 

意外と導入されている畳の床暖房

床暖房と言えばフローリングのイメージしか無い方も多いと思いますが、畳の床暖房を入れている方も意外といらっしゃいます（もちろんフローリングのほうが多いですが）。

弊社の実績としては、通常の住宅の和室以外に「お寺」があります。

世界遺産である高野山三宝院の本堂に畳の床暖房を施工させていただきました。

 

畳の床暖房導入費用

畳の床暖房の値段は高いのでしょうか？

実はフローリングの床暖房と大差ありません。

ご自宅に洋室と和室があれば、どちらも導入の検討をすることができます。

 

電気式　畳の床暖房

下記は8畳分の床暖房を敷いた時のたいたいの価格です。

・床張替え…約４００,０００円～６００,０００円

・床上張り…約３００,０００円～５００,０００円

 

また工事期間も最短１～２日からと、短期間で導入が出来ます。

 

温水式　畳の床暖房

□床張替え…約４５０,０００円～６５０,０００円

□床上張り…約４００,０００円～６００,０００円

 

温水式は電気式に比べて値段が高く、これは床暖房の給油機や床下にパイプを敷き詰めるための費用が含まれるからです。

また、温水式をリフォームの場合は２～３日、後付けの場合は３～４日と少し長い工事期間がかかります。

 

遠赤王　光健康床暖房

当社の遠赤王を畳の床暖房で導入される方はたくさんいらっしゃいます。

 

・床張替え、床上張りどちらも１,５００,０００円程度

 

温水式、電気式より高額になります。

ただ、光健康床暖房は医療機器と同じシートを採用しているので床下に健康機器が入れられると思っていただけると分かりやすいかと思います。

 

「遠赤王」畳の床暖房のメリット

遠赤王はもともとシートが医療用に使われているものなので通常の床暖房より高額になりますが、その分メリットもあります。

夏でも使える

健康になることを目的としているため、季節関係なく使う事が出来ます。

しかも温まるまでの時間が非常に早いため、少し仮眠をしたいときに使ったり、ご飯の時に足から遠赤外線を浴びるなどして免疫力を向上させることが出来ます。

 

体温が上がる

光健康床暖房は遠赤外線で体を温めるので、体温が向上していき、冷え性の改善や、血圧値などの改善にもつながります。

 

育成光線が出ている

育成光線とは遠赤外線の中のある一定の範囲の波長のことを言います。

遠赤外線は太陽光線の中で最も人体に有効な作用をしてくれる光エネルギーです。

育成光線により体内に発生した熱エネルギーは血流循環や、新陳代謝の促進効果があり、体の機能の向上に繋がります。

詳しくはこちらをご覧ください。

 

安全性が高い

育成光線（遠赤外線）は特に体に吸収されやすいのでやけどの心配がありません。

小さなお子様やペットがいても安心して使うことができます。

また、高野山三宝院に導入させていただいたとこの記事でお伝えしましたが、それは安全性を評価されたためです。

高野山では３００年以上の歴史があり重要文化財も多数保管されているので、空気が乾燥してしまうと仏具や掛け軸に悪影響が出てしまいます。

ところが遠赤王は空気を暖めて乾燥させるわけではないので、火事等の恐れも他の暖房器具より低いので採用していただくことができたのです。

 

さいごに

「温かい畳」というのは何とも気持ちいいものです。

「和室に床暖房を入れられると思ってなかった！」という方もいらっしゃいますが、とてもオススメですので床暖房を導入する際の検討材料にしていただければと思います。