2021.09.13
「床暖房の上にラグ・カーペットを敷いても大丈夫?」
「床暖房の上にカーペットを敷いても大丈夫かな?」と、床暖房の上に直接カーペットやラグを置いていいのか悩まれる方も多いと思います。
結論から申しますと、床暖房の上にカーペットやラグを敷くのは基本的にはNGです。
カーペットやラグの素材によってはこもり熱が発生し、床暖房の性能を半減させてしまいます。
ただ、最近では床暖房対応のカーペットやラグもあります。
床暖房の上にカーペットを置くデメリット
空気も乾燥しないし熱源も見えないところにあるので、安心・安全・快適な床暖房。
しかし、唯一の欠点といってもいいのが、『床が固い』こと。
床の硬さを和らげるために、カーペットやラグを敷きたいなと考えていらしゃる方はいると思いますが、基本的には床暖房の上に何も置かないのがベストです。
カーペットやラグの上は温まりにくい
床暖房は部屋や身体を『ふく射熱』で温めます。
しかしカーペットやラグを床暖房の上に敷いてしまうと、この『ふく射熱』を遮ってしまいます。
通常でしたら床暖房は床に接地している足が暖かく感じ、さらに床からのふく射熱により部屋を暖めます。
カーペットやラグがあることで、床暖房のふく射熱によりこのカーペットやラグが温まってしまいます。
床暖房に何も置いていないときと同じように、カーペットやラグに接地している足はとても暖かいです。
しかし、部屋を暖める能力が格段に下がってしまいます。
カーペット下のこもり熱に注意
床暖房のふく射熱をカーペットやラグが遮ってしまうと、そこにこもり熱が溜まってしまいます。
こもり熱がたまってしまうと異常発熱となり、フローリング表面の色が変わったりしてしまいます。
最悪の場合、極稀ではありますが、火事などにもなってしまいます。
カーペットやラグでほこりが舞ってしまう
床暖房の1つのメリットとして、「ほこりが舞わない」というメリットがあります。
それは、エアコンやストーブのように暖房機器による空気の動きがないことが理由です。
しかし、床にカーペットやラグを置くことで、そのカーペットやラグからほこり出てしまいます。
それでも置きたいあなたへ
床暖房におけるカーペットやラグを置くと、
- 温まりにくくなる
- こもり熱が溜まってしまう
- ほこりが舞ってしまう
というデメリットが出てしまいます。
しかし、それでも「カーペットやラグを置きたい!」という方もいらっしゃると思います。
そんなときは、以下の2点に注意して選択してください。
床暖房用カーペット・ラグを選ぶポイント
- カーペット・ラグのメーカーが「床暖房対応」と謳っていること
- 耐熱温度が100℃以上あること
とりあえずカーペットやラグの専門店で「床暖房対応」と表記されているものであれば大丈夫でしょう。
床暖房はできるだけそのまま使いましょう
フローリング床暖房の上にカーペットやラグを置いたほうがおしゃれになるし、直接座れるし、良いことばかりの気がしますが、床暖房としての性能や安全性が低下してしまいます。
どうしてもカーペットやラグを敷きたい場合は、床暖房対応の商品をご利用いただければ、性能や安全性の低下を防ぐことが可能です。
それでは、安心・安全で快適な床暖房ライフをお楽しみください。