2021.10.07
床暖房なんて、買わなきゃよかった?デメリット3選
床暖房は特に10年20年、数十年と長期的に付き合っていくものなので、しっかりと吟味したうえで購入したいものです。
「床暖房なんて、入れなければよかった」
そんな事態を防ぐために、この記事では床暖房のデメリットをお伝えします。
床暖房のデメリット3選
床暖房を導入した方からよく聞く「床暖房イマイチだなあ」というポイントを3つお伝えします。
また、それに対する改善策もご紹介しておりますのでチェックしてみてください。
すぐに暖かくならない
これは暖房機器としては大きなデメリットですよね。
ヒーターやエアコンでは大体2-3分~10分もすれば温かさを感じてきますが、床暖房は30分~1時間程度かかります。
・コントローラーの設定温度を低くしてしまっていた
・水を温めるのに時間がかかってしまった(温水式)
・温める面積が大きいので時間がかかる
など理由があると思いますが、何かと時間がかかります。
床暖房はヒーターやエアコンと違い、スイッチをこまめにON/OFFするという作業がそれほどありません。
ONにしたらずっとONにしておく。
夏場など全く使わないなっていうときにはずっとOFFといった感じです。
また、蓄熱式床暖房では暖房方法の性質上、ずーっとONの状態といったものもあります。
※蓄熱式は常に暖かい分、温度調節が難しい
対策
・タイマー設定を活用する
家族が朝起きる数十分前にスイッチが入るようにしておく、などタイマー設定をしましょう。
切る時間の設定などもしておけば光熱費の節約にもなります。
家族のライフスタイルに合ったタイマー活用ができればかなり改善されます。
・温度を高めに設定する
これは室内の温度といった外の温度に合わせた温度調整をするようにしてみましょう。
床暖房は室内の空気を直接温めるわけではないので、例えばエアコンの温度よりも気持ち高めの設定にすると快適度が上がります。
温度設定が出来るコントローラーならエアコン温度+3‐4度ぐらいで試してみてください。
・床の上になにも敷かない
床の上にカーペットなどをしてしまうと床暖房の熱が上手く伝わりません。。
一応温めることは出来ますが、あまり効率的な温め方ではないので出来たら床には何も敷かないようにしましょう。
どうしても敷きたいという方は床暖房に対応したフロアマットなども売っていますのでそちらを試してください。
専門店で「床暖房対応」など表記のあるものでしたら大丈夫でしょう。
費用が高い
床暖房は大きな買い物ですので、金銭的な負担は気になります。
床暖房には大きく分けて「初期費用」「継続費用」の2つがあります。
初期費用
設置の際にかかる費用です。
「電熱線シート」「フローリング」、また、「直貼り」「全面張り替え」など床の貼り方でも金額が変わります。
電気式床暖房の場合・・・50万~60万円
温水式床暖房の場合・・・70万~80万円
温水式では床の工事とは別にヒートポンプ式(電気)、ガス式、灯油式と各タイプ別に温水を作る機器を設置しないといけないので、電気式より金額が掛かってしまいます。
継続費用
当然床暖房を使用すれば光熱費が発生します。
温熱式では種類によって、水道代のほかに灯油代やガス代、電気代など月々で金額がかかります。
使っていない期間は問題ないですが、冬の寒い時期はどうしても金額が高くなります。
8畳分の床暖房を8時間使用した時
熱源 | ランニングコスト | |
電気式床暖房 | 電気 | 3100円~7300円 |
温水式床暖房 | ヒートポンプ式 | 約6000円 |
石油 | 約5000円 | |
ガス | 約4000円 |
※パナソニックカタログ「2021 インテリア建材 暮らし&リフォーム」より出典
初期費用は電気式 < 温水式
継続費用では電気式 > 温水式
と、床暖房の形式によって差があります。
(上記の金額はあくまで目安なので使い方次第では十分節約は出来ます)
対策
・電気料金を見直す
現在では電力会社によってさまざまな電力プランを提供しています。
ご家庭のライフスタイルに合ったプランに変更するだけでも、床暖房はもちろん家庭内の電気代を低く抑えることが出来るので、一石二鳥です。
また最近は会社によってはポイントなどで還元しているところもあります。
ポイントで還元してくれれば実質節約をしたことになりますね。
ご家庭に合った電力プランを探してみるのもいいでしょう。
・こまめにON/OFFをしない
ほとんどの暖房製品というのはこまめにスイッチを切り替えるかと思いますが、大抵は設定温度まで温めるのに電力やガス、石油などを消費します。
これは床暖房も同じです。
さらに床暖房は温める範囲が大きい分、時間がかかるので電力消費が大きいのです。
一度ONにしたら出来るだけそのままにしておきましょう。
逆に一度温まってしまったら温度がすぐに下がらないのも特徴です。
例えば、外出する際などは家を出る時間の30分ほど前にOFFにしておけば余温で温かく過ごせるので、節約が出来ます。
メンテナンスが面倒
電気式の床暖房ではメンテナンスは必要ありません。
これは電気式で採用されるヒーターの寿命は住宅と同じくらいの年数が使えます。(約30年~50年)
ですので、災害といった大きな負荷がかからない限りは半永久的に使えます。
温水式暖房では10年~15年単位でのメンテナンスが必要になります。
床下に設置する温水パイプは30年以上と使う事が出来るのですが、温水を沸かす給湯器は定期的に不凍液を入れます。
これをしないと寒い地域ではパイプ内の水が凍結するので10年ごとに交換が必要です。
給湯器というのは住宅の性能にもよりますが、浴室やキッチンなどにも繋がっている住宅だと床暖房以外でも温水が使えなくなってしまうので必ず交換しなくてはいけません。
不凍液の交換費用は5万円程度です。
また、給湯器が故障した場合では、本体を買い替えなければいけないので数十万円単位での支払いが発生します。
対策
特に対策はありません。
大切に使いましょう^^
ちなみに、、、住宅を売る時に影響があります
もし、今住んでいる住宅を売却する場合、家の重要な暖房機器になりますので売却額が変わってきます。
床暖房というのは、基本的には滅多に壊れないものです。
壊れない設備だからこそ乱暴に使っていた、定期的なメンテナンスをしていない、故障を放置していた、というのは不動産会社の査定額を低くする要因になります。
売却時に不利にならないためにも定期的なメンテナンスをおすすめします。
最後に
高額なお買い物は特に失敗したくないですよね。
今回は床暖房を導入した人が抱きやすいデメリットをご紹介しましたが、当然床暖房にはメリットも多くありますので、しっかり吟味していただきたいと思います。