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2021.09.27

電気式床暖房ってどんな床暖房?メリット・デメリットを教えて!

電気式床暖房

電気式床暖房、温水式床暖房、遠赤外線式床暖房など、床暖房にも種類があります。

さらにその中でもいくつかの種類に分かれています。

この記事では電気式床暖房の各タイプ別メリット、デメリットをご紹介します。

電気式床暖房の特徴と3つの種類

別の記事でも紹介しましたが、日本で初めて導入された床暖房は「電気式床暖房」です。

1970年代から様々な種類の電気式床暖房が誕生しています。

 

電気式床暖房には主に

「電熱線ヒーター式」「蓄熱式」「PTCヒーター式」の3つがあります。

これらを総称して電気式床暖房と呼んでいます。

 

電気式床暖房では、どのタイプにも共通して言えるメリットがあります。

それは「工事がしやすい」ということです。

工事がしやすいということは施工期間が短くなりますし、住んでいる方の手間を取らせないのが共通のメリットです。

電熱線ヒーター式

最も基本的な電気式床暖房になり、床下に電熱線を敷き、電熱線の熱で床を温めるというシンプルな暖房方法です。

 

メリット

・初期費用が安い

電熱線ヒーター式では暖房パネルを床下に敷くだけなので、他の暖房方法よりも初期費用が安く収まります。

ホットカーペットを床に敷くような感覚です。

・小スペースに対応

部分的に床暖房を設置することができ、床一面に敷くのではなく自宅の陰になる部分だけに設置するといったことが出来ます。

また、電熱線ヒーター式では部分設置するお客様も多くいらっしゃいます。。

 

デメリット

・電気代が高い

電熱線を張り巡らす暖房方法なので、発熱面積が大きくなるほど電気代が高くなります。

メリットで伝えた小スペースでの活用はこのデメリットを補うことにもつながります。

蓄熱式

蓄熱式床暖房は蓄熱材により床下を温める暖房方法です。

基本的には深夜電力で蓄熱材を温め、昼間の使いたい時間帯に放熱するというシステムになっています。

また、一度蓄熱してしまえばいきなり冷たくなるという事がないので24時間床暖房を使い続けることができます。

 

メリット

・室温を均等に保てる

深夜帯に蓄熱、昼間は放熱と継続して稼働するので、一日を通して室内の温度差を小さくすることができます。

蓄熱の際、冷えないのかといった疑問もありますが、放出する熱を少なくしただけなので床の暖かさも保つことができます。

・広い空間と相性が良い

電熱線ヒーター式とは対象的に広い範囲に設置した場合の効果が高いです。

他の電気式や温水式でもそうですが、電源をつけた瞬間から床を温め始めるので、広ければ広いほどしっかり温まるのに時間がかかってしまいます。

ですが、蓄熱式の場合では継続して温めることが可能なので、広い空間でも安定感があります。

・電気代を抑えられる

床暖房と聞くと電気代が高くなるイメージが強いですが、深夜の電気料金が安いタイミングで蓄熱するので電気代を抑えることができます。

 

デメリット

・初期費用が高い

他の電気式床暖房に比べて断熱材やコンクリートを蓄熱材の下にひかなければならない為、初期費用が比較的高いです。

・リフォームとの相性が悪い

蓄熱式床暖房は、新築で導入するというのが基本です。

コンクリートや断熱材を入れないといけないので、リフォームで新たに設置するというのは難しくなります。

・細かい温度設定が出来ない

常に熱を持った状態を保つので、細かな温度調整が出来ません。

ですがタイマー設定などで放熱しない時間などを調節して、室内を快適に保つということが出来るので、人によってはデメリットと感じない方もいます。

 

PTCヒーター式

温度センサー付きの床暖房です。

PTCヒーターでは温度センサーを使って床全体の温度を均一に保ってくれます。

温度が高いところでは加温を止め、低いところでは昇温してくれるので、消費電力を抑えることができます。

従来の床暖房ではこもり熱などの問題点がありましたが、PTCヒーター式ではそれらを改善した優れものです。

 

メリット

・電気代を節約できる

床に対しての温度を感知してくれるので、例えば日光が当たって暖かい場所や家具などが置いてある場所への加温(こもり熱)を止めてくれます。

ですので、無駄なく電気を使い結果的には電気料金の節約になります。

・低温やけど防止

低温やけどとは体温より少し高い温度に長時間あたると起こしてしまう外傷です。

センサーのない床暖房では、時々長時間床の上で温まり過ぎて低温やけどを起こしてしまうといった懸念もありました。

ですがPTCヒーター式ではセンサーが過加温をしっかり感知して温まり過ぎないので、低温やけど防止が出来ます。

 

デメリット

・温まるのが遅い

蓄熱式とは違いスイッチをONにしてから加温が始まるので、電熱線ヒーター式と同様にしっかりと床を温めるまで時間がかかります。

広いスペースとの相性は良いとは言えません。

 

まとめ

電気式床暖房は各温熱方法によって強みと弱みが違います。

検討する際はお客様の生活スタイルによってメリットが変わってきますので、しっかり比較することをおすすめします。

また、温水式床暖房という床暖房もあるのでそちらを知りたい方はこちらも読んでみてください。

温水式床暖房ってなに?詳しく教えて!

 

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