2021.10.15
足は絶対に温めて!足の冷え性は思ったより危険です
「頭寒足熱」という言葉があるように、「頭(上半身)のほうは涼しく、足元(下半身)は暖かく」というのが健康の基本です。
床暖房は足元から温まるので、とても体に良いのです。(部屋が温まりすぎるとボーっとすることもありますが)
逆に足が冷えるというのはデメリットが大きいので改善が必要です。
この記事では床暖房から少し離れて、足が冷える原因や、血行を良くして足の冷えを解決する方法などをまとめました。
足の冷えで寝つきが悪い方や仕事に集中が出来ない方は必見です。
血行が良くなれば足の冷え性は改善します
足が冷える原因のほとんどは、血行不良と考えられます。
特に体の下のほうにある足元の血液は、重力に逆らって上半身に流れなければなりません。
足を温めて血行を改善しましょう。
冷え性の根本原因は血行不良です
「血行が良くない」原因には、いろいろあります。
過度なストレスによる自律神経の乱れ
ストレスがかかると、血管を収縮する交感神経が優位となってしまいます。
こんなとき、人間には大きなストレスがかかります。
・働きすぎ・気が休まる時間がない
・パートナーや家族とけんか
・会社での人間関係がうまくいかない
・睡眠不足
適度なストレスは必要ですが、大きなストレスを感じないように、心がけましょう。
生活習慣の乱れ
喫煙はニコチンなどにより交感神経が優位になってしまうため、血管が収縮されて血行が悪くなります。
食べ過ぎ、飲みすぎは胃や肝臓などで食べたものやアルコールの分解などを頑張るために血液が集中してしまい、手足の末端への血液が不足してしまいがちになります。
極端なダイエットによる栄養不足・偏り
「食べない」ダイエットなどを実施してしまうと、ビタミンやミネラルが不足してしまいます。
また、体内で熱エネルギーの元となる物もないため、体が温まりません。
運動不足による筋肉不足
体で発生する熱の40%は筋肉から発生しています。筋肉質の人の場合は80%ともいわれています。
普段の運動量が少ないと、必要最低限の筋肉しか残らないため、筋肉による体内の熱が発生しづらくなります。
冷え性によって引き起こされる病気は血管系疾患
上記で述べたように冷え性の根本原因は「血行不良」です。
冷え性により引き起こされる病気は血行不良が元となります。
血行に関連する病気としては、
・心筋梗塞や脳梗塞などの血管・血栓系
・アレルギー性疾患
・動脈硬化
など、「私、冷え性だから」と改善せずに放っておくと、生命にかかわる病気になりかねません。
今すぐできる、簡単な足のあたため方法
外出先や自宅でも「とにかく温めたい!」という方に簡単にできる足のあたため方法です。
足を温めるツボを押そう!
外出先でも簡単にできる「ツボ押し」。
足先を温めるのに有効なツボは「太谿(たいけい)」です。
この太谿は足の冷えの他にも生理不順や生理中にも有効です。
【ツボの場所】
足の内側のくるぶしの頂点からアキレス腱方向になぞっていくと、少しへこんで脈を打っている箇所があります。
そこが「太谿(たいけい)」です。
【ツボの押し方】
親指で数回、もむように押しましょう。
痛くなるほど強く押さなくて大丈夫です。
ふくらはぎマッサージで足をポカポカに
簡単にできるマッサージとして、「ふくらはぎのもみほぐし」です。
足先から心臓に血液を運ぶ際、ふくらはぎが重要なポイントとなりますが、このふくらはぎをもみほぐすことで、血行を良くします。
また、たまった老廃物なども流れやすくなるので、むくみ解消などにも役立ちます。
【マッサージの方法】
ご自身が気持ちいいと思う強さでもみほぐしましょう。
足首から膝にかけて(下から上にかけて)、手のひら全体でふくらはぎを絞り込むようにマッサージします。
【自宅で】レッグウォーマーで足を温めよう!
レッグウォーマーは足首からふくらはぎまで包み込むので、足を温めるのに最適。
夜の寝る時などにレッグウォーマーをつけてから寝れば、温熱効果は抜群です。
可能であれば、昼間も着用してください。
【通勤中に】ちょっとだけ運動しよう!
「スクワットやウォーキングなどを実施するのは時間的に難しいな・・・。」という方は、駅ではエスカレーターやエレベーターを使わずに、階段を使ったり、電車の中では座らずに立つなどのちょっとだけ運動をしましょう。
電車の中で立つ場合は、つま先立ちなどをすると効果的です。
このちょっとだけ運動でも意識して行うことで、足の筋肉はしっかりとついていきます。
【オフィスで】足のグーパー運動か、つま先運動をしよう!
椅子に座っている場合は靴を脱いで、足のグーパー運動をしてください。
立ち仕事の場合は、つま先立ちをして、かかとの上下運動をすると、足の運動になります。
足の筋肉、特にふくらはぎの筋肉はきれいな足を演出します。
足の冷え性を根本的に解決する5つのこと
足の冷え性は放っておくと大変な病気にも・・・。
毎日の小さな積み重ねで冷えの根本解決ができます。
毎日湯船につかろう
仕事が忙しかったり、夏の暑い日だと湯船につからずにシャワーだけで済ませてしまうことも多いと思いますが、「シャワーだけ」はNGです。
お風呂でしっかりと湯船につかって体を温めることで、全身の血行が良くなり冷えの改善となります。
長時間入る必要はなく、40℃前後の湯船に10分程度つかってください。
体を温める飲み物を摂ろう
水分補給は大切ですが、「何で水分を補給するか」が冷えに関係してきます。
オススメは、白湯や温かいほうじ茶、ウーロン茶です。
紅茶も体を温めてくれます。
夏などの暑い時には氷が入った冷たい飲み物を飲みたくなりますが、冷たい飲み物を飲むと体の内側から冷えてしまうので、暑くてもできるだけ常温で飲みましょう。
足の筋肉をつけよう
血行不良の改善策として、足の筋肉をつけることはとても大切です。
足の筋肉は「第2の心臓」と呼ばれるくらい重要な役割を果たします。
筋肉がないと重力に逆らえるほどの力がなく、老廃物が足に溜まってしまい、血行が悪くなります。
足に適切な筋肉をつけると、見た目もよくなりますので、ウォーキングやスクワットなどで筋肉をつけましょう。
柔らかい靴を履こう
特に女性に気を付けていただきたいのが、ヒール付きの靴です。
ヒール
靴の底は硬いですよね。
人間は本来、歩くときは足の指で地面をつかんで歩くため、歩くだけで自然と足のグーバー運動が出来ますが、靴の底が硬いと足の指で地面をつかむという行動ができません。
最近はビジネススタイルに合ったスニーカーなどもありますので、時々柔らかい靴を履くことをおすすめします。
血管を圧迫する靴下の重ね履きはNGです
「夜寒いから、家では靴下を重ねてはいています。」という方もいますね。
しかし、一見簡単に足を温められそうですが、靴下は足の血管を圧迫するので血行が悪くなってしまいます。
家では靴下を履くのではなく、足首を温めるようにしましょう。
床が冷たく感じる場合は、スリッパや締め付けの弱い靴下を履きましょう。
まとめ
足先の冷えは、レッグウォーマーで温めたり、ちょっとした運動で改善できます。
「私、冷え性だから・・・」で放っておくと、重大な病気になる可能性があります。
足先が冷えていると仕事に集中しづらくなると思いますので、是非、積極的に体質改善にチャレンジしてみてください。